サステナビリティ担当者に求められる5つの必須スキル|未経験でも成果を出すコツとは?

サステナビリティ推進室や担当者という役割は、近年急速に設けられるようになった新しい部署。人事や広報など全く別の部署から抜擢され、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

実は、サステナビリティ担当者に求められるのは「特別なスキル」ではありません。

求められるのは、既にビジネスの中で発揮してきた「基本スキルの応用力」です。

本記事では、200社以上を支援してきた筆者の視点から、実務で成果を出すための“5つのスキル”を紹介します。

以下の動画でも詳しく見ることできます。

目次

成果を出すための5つのスキルとは?

以下の5つが、現場で活躍するサステナビリティ担当者に共通して備わっているスキルです。

1.学び続ける力
2.社内を調整する力
3.プロジェクトマネジメント力
4.社外と連携する力
5.決断する力

それぞれ具体的に見ていきましょう。

学び続ける力

サステナビリティは専門用語が多く、ガイドラインや法令も頻繁に変化します。

たとえば「ESG」・「スコープ3」・「人的資本経営」などは、説明できて当たり前です。専門用語について浅い理解では周囲を巻き込めません。

また、法改正やガイドラインの変更も多いため、常に情報をキャッチアップする仕組みづくりが必要です。

・GoogleアラートやSlack連携
・オンライン勉強会やコミュニティ参加

などを通じて、受動的に情報が入る環境を整えましょう。ポイントは下記です。

・専門用語:初見の人でも理解できるように説明できる力
・法改正・ガイドライン変更:
大枠の変更点だけは把握できる環境を整える

社内を調整する力

サステナビリティには正解がありません。

部署や立場ごとに意見が割れる中で、社内の合意形成が重要です。

特にCFOなど財務部門を味方につけると推進がスムーズになります。やはり経営層はサステナビリティ推進による「投資対効果」を気にする方が多いため、事前に丁寧に説明をして理解してもらうことが重要です。

定例会議の前にキーパーソンと個別に面談し、懸念を事前に吸い上げる「根回し」も非常に効果的です。

反対勢力を味方に変えるためには、調整スキルが不可欠です。

プロジェクトマネジメント力

企業では、気候変動、人権、サプライチェーンなどなど、複数のマテリアリティに同時に取り組む必要があります。

それに加え、情報開示、研修、アンケート対応など多くの業務を限られたリソースで進める必要があります。ここで有効なのが「OODAループ」の発想です。



PDCAサイクルが有名ですが、サステナビリティのように外部環境の変化が激しく、まだ「正解」が確立されていない分野ではOODAループのスピード感が適切であると考えます。

状況を観察・判断し、すぐに意思決定・行動し、再度観察する。

このループを回しながら柔軟にプロジェクトを進めましょう。

社外と連携する力

優先順位としては、まずは社内をしっかりと固めることが先決ですが、次に必要になるのが社外と連携する力です。

サステナビリティは一社だけで解決できない課題が多く、業界全体やサプライチェーン全体での取り組みが求められます。

勉強会やセミナーに参加し、同業他社とのつながりを作っておくことが鍵です。信頼関係があれば、思わぬ形で協業が始まり、課題解決が加速します。

決断する力

最後に、もっとも重要なスキルが「決断する力」です。

経営層・現場の意見が食い違う中で「自分はこうしたい」という意思を持てるかが重要です。日ごろからの小さな意思決定を積み重ねることで、自信と責任感が育ちます。

小さな会議での発言から始めてみましょう。メッセンジャーではなく、意思あるリーダーとして行動することが大切です。

焚き火理論で理解する5スキルの活用ステップ

サステナビリティ推進は焚き火に似ています。

①小さな火種をつける →「決断する力」
②火を絶やさぬように仰ぐ →「社内調整力」
③薪を組み、燃え続けさせる →「マネジメント力」
④周囲を温めて拡大 →「社外連携力」
⑤火種を灯し続けるために燃料を探す →「学び続ける力」

これらのステップを繰り返しながら、社内のムーブメントを大きくしていきましょう。

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5つのスキルを身につけたとしても、現場には常に新たな課題が現れます。

・何を目標にすべきか
・自社でできることとできないことの見極め
・経営層からの評価と支援の獲得

これらを一人で抱え込む必要はありません。プロの知見を活用することで、遠回りを避けられます。

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